☆独断と偏見に充ちた愛のエンタメ感想文☆
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『鬼嫁日記』全11話 視聴完了 
鬼嫁日記 DVD-BOX
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1話目を見終えた時点でもう見るのはやめようと思った。が、
「折角録画したのにそれはもったいないかも・・・」
というセコイ理由だけで、見続けた作品。
正直3話目くらいまでは
「やっぱりやめよう」「いや、もう少しガマンして見てみよう」
という葛藤の繰り返しだった。

浮気願望の強い、釣った魚に餌はやらない亭主関白の男、
共働きで一応家事分担はしているものの、心からそれを受け入れてはいない男、
完全に専業主婦の妻の尻に敷かれてしまい、職場でも家庭でも居場所のない男、
と、その妻である女たちの物語。
最初のほうは鬼嫁の行動や身勝手さがあまりに常軌を逸していて、
たとえコメディーだとしても、笑える範疇をはるかに超えており、
見ていて不愉快だった。が、回を重ねるにつれ、
少しづつ鬼嫁度が緩和されていった感じ。
もちろん脚本もやわらかくなったのであろうが、
鬼嫁としての発言が、ラストに近づくにつれ
ウラ表のない妻・早苗の天真爛漫さの象徴のように思えてきたのだ。
夫・一馬も鬼嫁とは言いながら、そんな彼女の滅茶苦茶さに
呆れながらも付き合って、なんとなくいっしょに楽しんでいる
…見ていてそんな気分になった。
「割れ鍋に綴じ蓋」。夫婦とはそんな関係なのかもしれない。
どこにでもいそうな3組の夫婦を
ステレオタイプと言い捨てることは簡単だ。
だが、世の中の大半の夫婦は、
どこもこのステレオタイプの男と女と似たりよったりの悩みを抱えて
共に生活しているのではないか?
ブログの作者は男性だが、もしもドラマの脚本家が女性だったら、
現代の家庭の主婦が抱えている問題点を、もう少し違った表現の仕方で
適確にあぶり出してくれたような気がする。
どんなに鬼嫁度を緩和しても、ほんのちょっぴり垣間見える男のエゴが、
毎回終盤に入る鬼嫁・早苗の切実な主婦の思いを、
勘違いしたピンぼけで間抜けな説教にしてしまい
(もちろんそれはあまり説得力がない)非常に残念だった。
| drama | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
『1リットルの涙』全11話 視聴完了
1リットルの涙 DVD-BOX
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正直、胸クソの悪い作品だった。
沢尻エリカみたいにカワイイ子にわざわざそういう役をやらせて
涙をもらおうとするのもどうかと思うし、
そもそも難病モノになぜ恋愛を絡ませなきゃならんのだ?
それは、即ち、錦戸亮演ずる麻生遥斗みたいなよい彼氏が、
ずっとずっと最期の時まで傍で支えていてくれるに足る美貌の持ち主でないと
ドラマが作品として成立しないってことだ。
家族との絆だけでしっかり見せてくれた方がキレイごとっぽくなくてよかった。
物語の最初のほうで、病気のことを知って離れていった
彼氏の存在のほうがよほどリアルだ。
それでも、家族がいたから頑張れた、というほうが、よほど感動的だ。
もし、どうしても恋愛要素を入れたいなら、
それは主治医の先生に対する思慕程度にしておけば自然だったのではないか?
著者の母親の潮香さんは、実際の亜矢さんにも、
「こういう恋愛をさせてあげたかった」とおっしゃったそうだが、
それをそのまま受け取っていいものかどうか?
案外、皮肉だったのでは?と意地悪く思ってみたりする。
“他人の不幸は蜜の味”な感じがプンプンして、腹立たしかった。

同じ作品だが、私はむしろ原作により忠実な映画版の方をおすすめする。
ぜひ比較してみて欲しい。
テレビがいかにエンタテインメント性を重視しているか実感出来ると思う。
そして、実際の難病モノを安易に連続ドラマなどにして
CMを挟んだり、リモコンひとつで簡単にチャンネルを換えることの出来る
メディアにのせていいものかどうか、考えて欲しい。
それこそ傲慢の極みのように私には思えてならない。

1リットルの涙
1リットルの涙
| drama | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
『あいのうた』全10話 視聴完了
あいのうた DVD-BOX
あいのうた DVD-BOX

やっと昨年の秋ドラレビューに突入。
「いまさらなにをかいわんや!」というところだろうが、
お許し願いたい。

生まれてからずっと、親からも恋人からも愛されず、
愛を知らないまま大人になってしまった主人公の松田洋子は、
人生にとことん失望し、ある日、川に飛び込んで自殺をはかる。
が、泳ぎが得意な彼女は、不覚にも泳いでしまい死に損なってしまった。
ずぶ濡れのまま、くたびれてフラフラになった彼女は、
力尽き、気を失ってしまう。
病院で目覚めた彼女は、人生を新しくやり直すため、
咄嗟に記憶喪失の振りをすることを決意。
彼女が倒れたとき、偶然、居合わせた警官・片岡は、
そんな彼女を放っておくことが出来ず、自分の家に連れて帰る。
彼は3年前、妻に先立たれ、3人の子どもとともに暮らしていた。
洋子は“愛ちゃん”という名前をもらい、リセットされた人生をスタートさせる。

岡田惠和の脚本らしい、善良さに満ち溢れた作品。
なんと言っても悪人がひとりも出てこない!!
唯一の悪人(性格ブス)といえば、それは主人公の洋子。
彼女は“愛を知らない”がゆえに、憎まれ口をきき、
何の罪もない周りの人びとを、言葉の刃で平気で斬りつけてゆく。
だが、善良な周囲の人びとは、それさえ記憶喪失のせいにして
彼女にひたすらやさしく接してくれる。
そんな人びとの溢れんばかりの愛に包まれながら、
洋子は次第に“人を愛すること”を学んでいく。
その先には、実はとびきり悲しいことが待っているのだが、
最終的には、それでもダイジョーブなくらい、
愛の力で、強く、たくましくなっていく過程が、
彼女をとりまく全ての人びととのやりとりの中で、
無理なくあたたかく描かれている。
最後には、自分を愛してくれなかった母親への憎しみさえ
「あなたも愛し方を知らなかったのかもしれない」
と思えるくらい、彼女は深く“愛”というものを知る。
個性豊かな脇役たちが、とにかくみな愛しかった。
誰ひとりとして、手抜きをすることなく、丁寧に描いているのが
見ているこちら側まで、しっかりと伝わってきた。
特に和久井映見が演じた房子は、
うっかりすると単に“ヘンな女”で終わってしまっただったろうに、
持ち前の演技力で、とびきりチャーミングなキャラクターに変身していた。
近年、一押しのお気に入りキャラと言っても過言ではないだろう。
重いテーマをふたつも盛り込みながら、
決して重たくなりすぎないよう、うまく効かせたスパイスのような脇役たちだった。
特に、視聴者に希望を持たせてくれたラストには、不必要な涙を流してしまった。

PRESENT
PRESENT
まさにドラマを象徴した名主題歌!
玉置浩二のやさしい歌声に毎回ホロリ。
| drama | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
『海猿』全11話 視聴完了
海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX
海猿 UMIZARU EVOLUTION DVD-BOX

別に映画が始まるとかそういうことではなくて、
これも去年の夏クールにためておいた作品をいまさら見たところ。
ひと口に海上保安庁といっても、その任務の多岐に渡ることを
初めて知った。
職業の内容を細部まで見せるには、映画では尺が足りないし、
過酷な現場の緊迫した状況をテレビで見せるには迫力に欠けるのだろう。
うまいメディアミックスだと思う。
職場見学ではないけれど、
今年度の海上保安学校(中卒高卒程度対象)の志願者数は、
昨年度に比べ21・8%増となったそうだ。
この貢献に対し、海上保安庁も長官表彰をした。
それまで知らなかった職業がクローズアップされ、
若者の選択肢のひとつとして認識されたことは素晴らしいことだと思う。
ただひとつ気になったのは、死亡率の高さ。
ドラマだから・・・というのであればいいのだが、
もし、現実でも、あれほど頻繁に人が瀕死の状態に陥るのなら、
“海猿”なんて呑気なことは言っていられない。
| drama | 23:13 | comments(4) | trackbacks(0) |
『がんばっていきまっしょい』全10話 視聴完了
がんばっていきまっしょい DVD-BOX
がんばっていきまっしょい DVD-BOX

もう次の夏が来ようとしているのに、去年の夏ドラを今ごろ見終えているw。
爽やかでキラキラしていてよかった。
特に、太めの鈴木杏チャンは、田舎の高校生の素朴さをよく出していたと思う。
ただ、ひとつ残念だったのは飲酒問題で途中降板してしまった
中田三郎役の内博貴。
あのすかした感じが、とってもよかったのに、残念だ。
途中からバトンタッチした田口淳之介もなかなかの好演だったが、
やはり内と比べると、気障っぽさが足りない。
最後まで内で見られなかったのが心残りだ。

*余談だが、今期のドラマ『アテンションプリーズ』で
またもや相武紗季が錦戸亮に片想いしている(役柄上)のが面白い。
| drama | 00:06 | comments(0) | trackbacks(1) |