☆独断と偏見に充ちた愛のエンタメ感想文☆
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追悼 River Phoenix
The River Phoenix Album
The River Phoenix Album

リヴァー・フェニックスが突然の死を遂げたのは1993年10月31日
亡くなって10年くらいは映画雑誌や何やらもずいぶん騒ぎたて、
それに伴う、写真集や評論などもたくさん出版されてきた。
が、ここ数年というもの、彼の命日の今日になっても
そのことを口にする人は少なくなった。
あれほどの俳優をもうみんな忘れ去ってしまったのだろうか?
それとも敢えて、口には出さずひっそり偲んでいるのだろうか?
だが私は、23歳というあまりに若すぎる死を、毎年、思い出さずにはいられない。
あの朝、目覚まし代わりにかけていたFENで、
第一報を聞いたときの衝撃を未だに忘れることが出来ずにいる。
あの日から今日でちょうど12年。
日本でいうなら13回忌の年にあたる。
そろそろ成仏させてやらなければならないのかもしれないが、
彼のことを思って、またこの本を手にとってしまった。
リヴァーの追悼本はかなり買ったが、この一冊が私のいちばんのお気に入り。
さまざまな表情の彼が見られるのは輸入本ならではかもしれない。
洋書なので、もちろん中身はすべて英語で書かれているが、
比較的平易なのでそれほど身構えることもないと思われる。

10周忌追悼写真集 リヴァー・フェニックスの伝説
10周忌追悼写真集 リヴァー・フェニックスの伝説

それでも英語には抵抗がある、という人にはこちらがオススメ。
ただし、雑誌スクリーンを当時買っていた人には、
内容や写真がダブっている箇所が多いので、物足りないかも。


…いづれにせよ、早すぎる死だった。
合掌。
| film | 23:57 | comments(4) | trackbacks(2) |
先にコイツを読め(丿`▽)丿━━━━*
春の雪
春の雪
三島 由紀夫

先週末に封切りになった映画がかなり話題になっている『春の雪』の原作本。
タイトルはあえて命令口調にさせてもらった。
最近の若者は三島を通らずして大人になってしまうようなので
これを機会に、まずは日本の偉大なる文学者、
三島由紀夫に触れたまえ!
映画は受動的メディア、読書は能動的メディア、である。
「あぁ、きれいだった」「あぁ、切なかった」
というただそれだけの感想を持ち帰って終わりにするのもよいが、
折角、映画を観るのであれば、もっともっと深いところまで味わって欲しいのだ。
この作品は輪廻転生をテーマにした三島由紀夫の遺作
<豊饒の海>4部作のうちの初めの1作にすぎない。
この映画を観るからには、ぜひとも一連のシリーズ
『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』すべてを知ってもらいたい。
身勝手を承知で書くが、映画を観て、
それで「はい、おしまい」というのでは、
体よく三島が利用されたようでなんとも悔しすぎるのだ。
| book | 01:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
『佐藤四姉妹』
佐藤四姉妹 赤版
佐藤四姉妹 赤版

佐藤四姉妹 白版
佐藤四姉妹 白版

佐藤四姉妹とは、坂井真紀、篠原ともえ、黒川芽衣、秋山奈々の4人のこと。
つまりはこの4人、姉妹という設定なのだが、作中ではまったく接点を持たない。
BS-iで放送されたドラマだけにクセがあり、とても万人受けするとは言えないが、
私はやけに乾いた感じのする、このシュールなドラマの大ファンだった。
篠原ともえは民放では完全に消えてしまった感があるがBS-iでは大活躍中。
芝居もイケている☆
最初の露出の仕方にインパクトがありすぎて、イメージが固定化してしまったため
民放のドラマではどうしても使いづらいのだろう。
なんとももったいない話だ。
話が横道に逸れたが、ドラマは1話5分、1回5話のオムニバスショートコメディ。
秋の夜長に(^m^ )クスリとするのにはもってこいの作品。
民放ドラマの予定調和に食傷気味の方にぜひオススメいたします。
| drama | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
ホンモノのDIVA
Be My Last(DVD付)
Be My Last(DVD付)
宇多田ヒカル

今週の『僕らの音楽2』のゲストは宇多田ヒカル。対談相手は行定勲だった。
話題は週末から公開の映画『春の雪』と主題歌『Be My Last』について。
CMで流れるサビの部分しか知らなかった自分は、
対談を挟んで歌われたこの曲をフルコーラスで聴き、
今さらながら宇多田ヒカルのただものでなさに震撼させられた。
意図的に作られた楽曲と、まるで篩にかけられたように、
厳選かつ集約された言葉たちで構成された歌詞。
ド頭からド肝を抜かれ、彼女が持っている三島由紀夫の世界観に圧倒された。
正直、『春の雪』を映画化するのはどうかと思ったし、
そろそろ行定勲には食傷気味だったが、彼女の歌を聞くことで、
いったいこの曲が映画にどのような化学反応をもたらしたのか
いたく気になりはじめた。
そして今では「¥1000なら見てもいいかな?」と思っていたりする。
| music | 00:58 | comments(5) | trackbacks(2) |
ついに買ってしまった(^ω^*)
井上芳雄写真集
井上芳雄写真集
Look at STAR!編集部, 斎藤 清貴

そもそもこの本をはじめてみかけたのは昨年の夏頃。
1冊だけ棚差しになっていて、立ち読みしてはみたものの、
写真集にしては版型が小さすぎるし、
かといって、エッセー本というほどの読み応えはない。
価格の割には内容がどうにも中途半端なため、購入は見送っていた。
ただ、この本の行方はずっと気になっており、
書店に立ち寄るたびに欠かさず棚チェックをしていたのだが、
まったく売れる気配がなく、いつも定位置に収まっている。
或いは“売れては補充”を繰り返し、書店のほうで
常時必ず1冊はあるようにしていたのかもしれないが、
それにしても、見るたびにあるというのは何とも気になるではないか?!
そのうちに、
まるでこの本は自分が買うのを待っている
というような気になってきて、とうとう本日、購入してしまった。
そうして今は手元にある、馴染みのその本をペラペラとめくりながら、
しみじみと思った。
「この子、フツーに見ると全然カッコよくないのになぁ…」
ステージの上に立つと見事に王子様に変身する。
ミュージカルもいいけれど、そろそろまたストレートプレイに挑戦してくれないかな?
演出は…蜷川さんでw。
| book | 22:59 | comments(3) | trackbacks(0) |
カウンター設置しました
ブログペット、ちびうらないに続き、
ついにカウンター設置しました!
時計の真下にあるオレンジ色の丸の中の数字がそれです。
まだ、一桁なので格好がつきませんが、
みなさんガンガン訪れてカウンターを増やして下さい。
(^▽^)/よろしくぅ〜♪
| blogpet | 01:42 | comments(4) | trackbacks(0) |
HALLOWEEN♪
<BINGO>の背景がハロウィーン仕様になりました。
10/31までの限定画像です!
まこさんのブログ<webでお絵かき>から
お借りしてきました。

最近BINGOは、長文も話すようになりました。
運がよければ聞けますよ!
…ただ、意味が通じていないことが多いのが難点(^▽^;)
| blogpet | 23:58 | comments(5) | trackbacks(0) |
返信にかえて
10/19付け記事に関して寄せられたコメントについて
編集家・竹熊健太郎氏のブログ記事を
ぜひ、参照していただきたいと思う。

★たけくまメモ
*お時間のある方は、この記事へのコメント&TB共にご覧いただきたい。
| others | 02:37 | comments(2) | trackbacks(0) |
漫画家・末次由紀氏盗作問題について
ネット掲示板「2ちゃんねる」の指摘により、氏の過去作品の中に、
井上雄彦氏を含めた、数人の作家、広告、作品からの盗用が発覚。
これを本人が認めたため、講談社側は、
現在、別冊フレンドで連載中の『Silver』掲載の即刻中止を決定。
さらには全単行本の出荷停止、回収及び絶版という措置をとった。


以上が今回の騒動の概要。
そしてこちらがそれを検証するために開設されたサイト。

トレスについては確かに納得。
が、これを果たして盗用と呼べるのかどうか?という疑問がわく。
コマ割りや、構図、全体における使用されたページ箇所
(ex:50P読みきりの中盤など)まですべて同じなら、
盗用(盗作)と呼んでもいいかもしれない。
マンガの場合、それがストーリーを効果的に語るために必要不可欠で、
なおかつ、作家がもっとも頭を悩ませるところだと思うからだ。
だが、絵柄のみを並べて、それをトレスしていることを検証したところで
イコール盗用、とする見識は納得がいかない。
それは「木を見て、森を見ず」という行為ではあるまいか?
作品の本質を見失った、重箱の隅をつつく揚げ足とりのように
私には思えてならない。

そもそも資料となる題材はいったいどこまで認められるのか?
それは漫画家個人に課せられる問題であるのか?

実際、これらの絵は、ストーリー的に見た場合、
オリジナルとはまったく違った場面で、別の使われ方をしている。
末次氏が盗用を認めたというのは、
資料として使用した
という事実を認めたにすぎないのではないか?と推測する。
キャラクターやストーリー、コマ割りがオリジナルである限り、
これを盗用とするのは、あまりに乱暴なのではあるまいか…。
ファッション誌に掲載されている洋服を
そのままキャラクターに着せている作品を私はたくさん知っている。
CDのジャケを扉絵にワザと使って、効果的にストーリーとリンクさせた
作品も知っている。
しかし、それらの作品が糾弾されることは決してなかった。

今回の騒動における講談社の措置は、
漫画家・末次由紀氏の作家生命を奪うものである。
専属契約をしている作家を擁護することなく、
これほど簡単に切ってしまう出版社側のほうに、
むしろ私は不信の念を抱く。
少女漫画家としての彼女の才能は稀有であり、
そのことをいちばんよく知っているのは当の出版社ではないのか?
末次氏のしたことの是非を問う前に、
これをきっかけに、業界全体における著作権のあり方について
もう一度しっかりと審議してもらいたいと願う。
そうでなければ、第2、第3の末次氏が誕生するのは時間の問題であろう。

最後に
「危うくなったら逃げればよい」という感じの
講談社の対応が、今回もっとも腹だたしかった。



*以上に述べたことは私個人の見解であり、
 他のいかなる個人の意見を誹謗・中傷するものではないことをお断りしておく。
 なおコメント&TBは普段どおり受け付けるが、
 この記事に関してのみ、返信は一切、遠慮させていただくことをご了承願いたい。
| others | 03:50 | comments(7) | trackbacks(2) |
『ストーカー 逃げきれぬ愛』再放送全10話
リベンジ視聴終了
ストーカー 1997年:よみうりテレビ
 演出:上川伸廣 唐木昭浩
 脚本:野依美幸 尾崎将也
 出演:高岡早紀 渡部篤郎
 河合我聞 神田正輝
 井上晴美 遊井亮子 他


この年はやけにストーカーを題材にしたドラマが流行っていたような記憶がある。
番組の主題歌・劇中歌を坂本龍一が手掛けているせいか、
かなり陰惨な話であるにもかかわらず、どこか究極の純愛めいたものを
最終回では感じてしまった。
主題歌の“The Other Side of Love"を歌っているSister Mは、
当時、正式デビュー前だった坂本の実娘、坂本美雨。
彼女の透明感あるヴォーカルとウィスパーボイスが、
海辺に佇む高岡早紀のオープニング映像にピタリとはまりとても美しい。
彼女が演じる岸本海を、どこまでも執拗に追いかけ、恐怖に陥れる
三枝辰也役を渡部篤郎が好演。
副題の〜逃げきれぬ愛〜とは、海が辰也の手から逃げきれぬのではなく
辰也が海を愛するという運命から逃げきれぬことを意味するのだと、
ラストに明かされたときには軽い衝撃を覚えた。
それまで、まったく深みのない、まるでお化け屋敷のような恐怖しか
視聴者に与えてこなかった作品が、突然、崇高なものに化けた。
そこに結論を持っていきたかったのなら、
辰也の持つ幼児期のトラウマやコンプレックスを、
もう少し早い段階から、掘り下げて、丁寧に描いて欲しかった。
この頃の渡部は演技をすることに気負いがなく、シンプルでとてもわかりやすい。
だからこそ、最後の最後に、それまでの全てを忘れ、
三枝という男に同情してしまったのだと思う。
また、渡部は決して美男子という面構えではなく、
どちらかといえば爬虫類系の顔立ちで
もとよりストーカーっぽい風貌を醸し出していたのも勝因のひとつだろう。
この後、彼は演技派男優などと呼ばれるようになるのだが、
今もって、ヤツのどこが演技派なのかイマイチよくわからない。
彼の演じた役の中では、この作品の三枝辰也こそ
私の中では間違いなくピカイチなのだが…。

ストーカー 逃げきれぬ愛
ストーカー 逃げきれぬ愛
ノベライズ本はこちら。
| drama | 00:58 | comments(2) | trackbacks(1) |