☆独断と偏見に充ちた愛のエンタメ感想文☆
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意味よりも、風情
昨日深夜0:15〜1:00までNHK総合で
『アーチストドキュメント 奥田民生』なる番組が放送されたのを
ご覧になった方はいらっしゃるだろうか?

このブログの記事ではいっさい取り上げてこなかったが
実は私がこの世でもっとも愛しているミュージシャンは奥田民生氏である。
あまりに好きすぎて、レビューを書くなど恐れ多い行為なので
フリースペースに広告は載せても、記事については今までスルーしてきた。
今後も彼について、記事を書くことはおそらくないと思う。
ある意味、今日の記事は最初で最後の、貴重な、奥田民生氏に関する記事である。

ではなぜ、奥田氏だけが特別なのか?
それはアルバムで作品が完結しないからである。
むしろ、アルバムを聴いているだけでは物足りなささえ感じる。
彼のアルバムはライヴに行ってはじめて完結する。
ここで言うところの完結とは何か?
心の中に楽曲が「ストン」と落ちる瞬間を体験すること、それである。

好きなミュージシャンは他にもいろいろいるが、
この現象は他のミュージシャンにはないことである。
もちろんCDよりナマ歌のほうがいいのは当然だが、
それがアルバムと直結するというのとは別問題である。

なぜか?

その理由をずっと考えていた。
ひとつの理由として思いついたのは、歌詞と曲との相関関係。
彼の楽曲の場合、このふたつは決して切り離せないものとして互いに存在している。
当たり前のことのようだが、これは最近の音楽シーンではかなり珍しい。
なぜなら、巷では、歌詞集だけが独立して出版されたり、
「○○の歌詞っていいよね〜」という会話が当然のごとく交わされている。
が、音楽ファンのひとりとして言わせてもらうと
実は「それってアリなの?」というのが素直な感想。
そもそも、歌というのは音と詞を切り離して存在するべきものではないと思うのだ。
さらに言うならば、そこには歌い手も加わる。
これらが三位一体となって、はじめて音楽。
そして、そのどれひとつ欠けても成立しない楽曲が、名曲だと私は思うのだ。
そうした意味で奥田氏の楽曲はすべて名曲揃いだ。

と、ながなが拙い説明をしてきたが、
この拙いわかりにくい説明をきのうのドキュメンタリー番組では
実にわかりやすく解明してくれていた。
すべての疑問符、そして言葉にしようと思っても出来なかった
自分の思いのすべてが形になっていた素晴らしい番組だった。

そこで彼自身が語っていた言葉がある。

「(歌詞は)意味よりも、風情」

そうだ、そういうことだったんだ…と清々しく納得。

こんな真面目な番組、彼自身こっ恥ずかしかったことだろう。
実に国営放送らしい、はぐらかしのないプログラムだった。
BSなどで、今後再放送があるかもしれないので
奥田民生ファンで見逃してしまった不運な人はもちろん、
音楽に少しでも興味のある人にはぜひ見てもらいたいと思った。

| music | 23:59 | comments(2) | trackbacks(1) |
紅白出場決定?!
CoccoCoccoが紅白出場って・・・

喜んでいいのかどうかわからない。


正直、とても複雑な心境。


ちょっと違うんじゃないのかな?
でも、やっぱりいいのかな?って・・・。



そりゃ、今まで「みんなのうた」に採用されたり、
コンサートの模様がNHKで放送されたりはしてきたけれど
大晦日のお祭り番組にCocco?って感じがしてしまうのである。
でも、そういうことにこだわらないくらい
今のあっちゃんは歌が楽しいのかな?
なら、ファンとしてはやっぱり喜ばなくちゃだよね?
やさしい歌をうたってくれるといいな。
| music | 23:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
oasis 入門盤
ストップ・ザ・クロックス(初回生産限定盤)(DVD付)
ストップ・ザ・クロックス(初回生産限定盤)(DVD付)
オアシス

oasisファンにとっては「なにもいまさら・・・」的なベスト盤。
ただ、“今まで洋楽には縁がなかったが、
ちょっとチャレンジしてみたい”的な人には
このうえなく親切なアルバムではないか?と思う。
oasisはある意味キャッチーで親しみやすいが、
聴けば聴くほど奥が深いバンドである。
このバンドの影響を受けている国内のバンドも多くいる。
「おっと、このリフはあのバンドのあの曲に似ていないか?」
などという曲がゴロゴロ入っております。
そして、何より値段が安い!!
試しに視聴してみたい方は、サイドに貼ってある
SONYのオトフレをLet's Click!!。
| music | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
ドラマの質と主題歌は正比例する?の法則
僕らの街で (初回限定盤)
僕らの街で (初回限定盤)
KAT-TUN

脚本/北川悦吏子、主演/亀梨和也・綾瀬はるか で
この秋スタートしたドラマ『たったひとつの恋』。
主題歌は小田和正の書き下ろし『僕らの街で』。
しかし、提供は楽曲のみで歌っているのはKAT-TUN。
これが、がっかりするほど、薄っぺらい。
大サビでハモりが入るはずが、肝心の赤西仁が参加していないため
高音部を歌えるメンバーがいない。
5人みんなで大合唱である(←笑いごとじゃない)。
正直「なんで、(曲)あげちゃったの?」である。
もしも、小田さんが歌っていたら・・・と思わずにはいられない。
折角の書き下ろしが、宝の持ち腐れ、とでも言おうか?

とりあえず、毎週、見終わったあとは、
このアルバムを聞いてため息をつく。
いつか、セルフカヴァーしてよね、小田さん。
でなきゃ、もったいなさすぎるもの!

自己ベスト
自己ベスト
小田和正
| music | 23:13 | comments(3) | trackbacks(1) |
のだめに似てるかも?
モーツァルト:ピアノソナタ集
モーツァルト:ピアノソナタ集
GULENN GOULD

非常にアクの強いピアニストで、聴き手を選ぶところから
クラシックの世界では異端児扱いされているグールド。
しかし、この自由奔放な演奏スタイルはハマった人にはたまらない。
すべての音楽を自分流にアレンジしてしまう、枠にはまらないピアノは
『のだめカンタービレ』ののだめをちょっと彷彿とさせる。
実際には、あんなもんじゃないですけどwww。
クラシックは退屈なもの、と思っている人にはぜひオススメしたい。

| music | 23:18 | comments(0) | trackbacks(2) |
音楽で森林浴
桃と耳〜遊佐未森ベストソングス
桃と耳〜遊佐未森ベストソングス
遊佐未森

ただただ癒されたくて、このアルバムをリピートしている。
ちょっと木漏れ日のさす森の中、妖精の声をきいているような
そんな彼女の歌声が好き。
やさぐれた心を、柔らかく撫でていくような旋律に
この身をまかせて、穏やかな気持ちをとり戻したい。
| music | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
mottoチョーダイ
PARADE
PARADE
スガシカオ

正直『TIME』あたりから、あまり聴きこんでいない。
今回、確かにファンクな線は外してないものの、
総合的に聞いた感想は「かなりPOP」だ。
いや「非常にPOPすぎるかも」だろうか。
そのひとつの要因はサウンドプロデューサーの複数化にあるのでは?と思う。
今まで、森俊之氏がひとりで担っていたこの役割に、
新たに亀田誠治、屋敷豪太が加わっている。
これまでにも増して、スガシカオをスガシカオたらしめている屋台骨は森さん、
という気がしてならない。
なぜなら、どんなにポップめに作ってあっても、
森さんの手掛けた曲は、きちんとシカオ色をしているのである。
わざわざクレジットを確認せずとも、そのフレーズを耳にしただけで、
どれが森さんの手掛けた曲かはすぐわかる。
決してほかの二人が悪いというワケではない。
ただ、「それ、シカオちゃんじゃなくてもい〜んじゃないの?」と
どうしても思ってしまう。
さらには、森さんならどう料理してくれたんだろう?と考えずにはいられない。
それが、スガシカオの新たな一面を出すという効果を
引き出してくれているというなら文句はない。
だが、むしろ遠ざかっているような気がしてならないのである。
『夜空ノムコウ』『青空ペダル』『Real Face』とメジャーどころに
楽曲提供をし、底辺を広げ、それがきっかけで
初めてスガシカオを知った人にとっては
このアルバムは非常に聞きやすく、おそらく受けもいいだろう。
しかし、本人が「濃くなる、濃くなる」と、宣言するごとに
シカオ色はどんどん薄まっているように、私にはどうしても感じられて…。
市民権を獲得すると、底辺が広くなっていくのは仕方ないこと。
だが、『CLOVER』『FAMILY』『Sweet』『4Flusher』までの、
腐りかけの危ない美味しさ、目を両手で塞いでも
その隙間からこっそりと垣間見てしまう怖いモノ見たさ感、
みたいなモノが、年々、減っていってしまっているようで
そこがとても残念で仕方ないのだ。

まだ『SMILE』までは、あのヤバさがあった。
スガシカオは他人と共有して聴くものではない。
こっそりと、他人には決して知られないように、
ヘッドフォンでこっそりと変態のように聴きたい音楽だったハズなのに…。
とはいえ、“19才”“38分15秒”“斜陽”と続く、
M2〜M4は“イジメテミタイ”や“性的敗北”“夕立ち”あたりの
初期のニオイが確かに色濃く残ってはいるのだが。
その寒々とした意地悪さ、青春(或いは若さ)というものが
持っている特有の傲慢さを残酷にぶった斬り、
その輝きをさらに際立たせるような逆説的な毒のある曲を
もっともっと聞かせて欲しいのだ。
スガシカオがオリコンで1位などあってはならない。
なぜなら彼は究極のサドであり、マゾであり、
リスナーはそれが気持ちよい、ド変態なのだから。
とはいえ、今までは1曲でジラされて満足させてもらっていたことを
今では、こうしてアルバム一枚かけて
やはり同じようにやられているような気がしなくもないが。
でも、やっぱり最後まではイカセてもらってないような…
ねぇ、シカオちゃん、そこんとこどうなのよ?
| music | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
最強のポピュラーミュージック
ULTRA BLUE
ULTRA BLUE
宇多田ヒカル

宇多田ヒカルのアルバムの何より凄いところは、無限リピートに耐えられること。
あまりに個性が強すぎるモノは無限にきき続けるには苦しく、
どこにでも転がっているようなモノはすぐ飽きる。
彼女はその丁度、ド真ん中をいく稀少なアーチストである。
「偏ったところが少なく、誰にでも広く受け入れられる音楽」
それをポピュラーミュージックと定義するならば、
彼女はまさしく最強のポピュラーアーチストと言えるだろう。
耳慣れた楽曲は、聞くことも、聴くことも、ともに可能である。
だからこそ、無限リピートがきく。
ひとつひとつの曲が優れているのはもちろんのこと、
その曲順にもセンスの良さが顕著にあらわれている。
そんなワケで、次にめぼしいCDを購入するまで、
私の部屋では『ULTRA BLUE』が半永久的にリピートされるのであった。
まさしく、ヘビーローテーションという言葉は彼女のアルバムのためにある。
| music | 23:11 | comments(2) | trackbacks(0) |
永遠のカリスマ
十七歳の地図
十七歳の地図
尾崎豊

今日は尾崎の命日である。
リアルタイムで彼の存在を知っていた者として言えるのは
あの時代が彼を生んだのだと言うこと。
このファーストアルバムは発売当初、さほどセールスはよくなかった。
『卒業』が売れて、彼は一気にスターダムに上り詰めたのだ。
いや、スターダムというよりは
時代の寵児にまつりあげられた、というべきか?
いい加減、もうそっとしておいてやらないか?
そう、たびたび思う。
本当に彼の作品をリスペクトしているなら
彼の歌はうたえないはずだ。
尾崎の歌は尾崎にしか歌えない。

ふざけるなーーーーーー!!!!!!
| music | 03:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
やっと見つけた!
檸檬
檸檬
遊佐未森

2002年に東芝EMIから発売されたものの、移籍したためか絶版扱い。
新星堂のネットで見つけて、取り寄せてもらった。
発売当初から気にはなっていたものの、いつか…と見送っていたのだが
ここ数ヶ月、どうしても欲しくなり、ずっとずっと探していた。
アルバムの内容は大正から昭和初期の名曲のカヴァー。

参考までに収録曲は
1.青空
2.月がとっても青いから
3.南の花嫁さん
4.アラビアの唄
5.ゴンドラの唄
6.小さな喫茶店
7.夜来香(イエライシャン)
8.蘇州夜曲
9.森の小径

古きよき時代という言葉が思い浮かぶ。
原曲も知らないのになぜか懐かしい。
遊佐未森のことは、デビュー時から、
透明感あるハイトーンボイスに惹かれて好きだったが
このアルバムはその彼女の声の魅力を最大限に引き出すべく
アレンジがなされている。
特に独りアカペラと多重録音を駆使した(Enyaで御馴染み)
『月がとっても青いから』は秀逸。

それにしても、月は黄色く輝くものを
あえて青いと置きかえて、
月の光が降りそそぐその夜の美しさをたった2文字で表現した
作詞家の清水みのるは偉大だ。
彼女の歌もさることながら、それだけにとどまらず
このアルバムの素晴らしさは
昔の歌謡曲の素晴らしさを認識させてくれるところにもある。
どの曲も口づさむとほんのり優しい気持ちにさせられる。
| music | 23:51 | comments(2) | trackbacks(0) |