☆独断と偏見に充ちた愛のエンタメ感想文☆
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厄介な恋愛より妄想世界に浸りたいあなたへ
評価:
タイムマシンラボ
太田出版
¥ 1,554
(2007-02-01)
ブラウン管の中に、スクリーンの中に、マンガの中に、
ステキなステキな王子サマは存在する。
現実社会の厄介な恋愛事よりも、
妄想の中でのオイシイ思いだけを
ひたすら追求する人にはもってこい!の一冊。
巻頭ページには要潤、田中圭、小栗旬のインタビューあり。
ロイヤル王子、タレント王子、スポーツ王子、コミック王子の4ジャンルに分けた
完全保存版 王子辞典だけでも買う価値あり!!
妄想狂の腐女子諸氏(自分を含む)には垂涎モノの一冊。
森三中とハリセンボンの妄想王子座談会にはかなりイタイものが…orz
自分の妄想度をはかるよい目安になりそう。

なにより本屋でコレを見た瞬間、こんな書籍が出版されていることに驚愕。
迷わず買い物カゴに入れていた私。
さすが“太田出版”。
毎度、目のつけどころが新鮮である。
| book | 23:41 | comments(2) | trackbacks(1) |
小西真奈美というダンジョンで
小西真奈美写真集 「27」
小西真奈美写真集 「27」
丸谷 嘉長

どんなにページをめくっても、
ひたすら真奈美チャン、真奈美チャン、真奈美チャン。
一枚一枚が真奈美チャンの断片。
小西真奈美という立方体をカメラマンはさまざまな角度から切っていく。
私たちはその切り口を見ているに過ぎない。
自分の中でたくさんの断片を再構成しながら、
少しづつ“小西真奈美”というひとりの女性に近づいていく。
…そんな感じ。
もちろん、そこで感じている彼女はすべてではないし、
所詮想像の産物に過ぎない。
それでも最後の一枚を見て思う。
「もっと、見せてよ」
| book | 22:50 | comments(2) | trackbacks(1) |
初版です!
僕が笑っている理由(わけ)
僕が笑っている理由(わけ)
金子 貴俊

芸能人本はサクサク読めて大好き♪
これはゴーストじゃなくて本人がきちんと書いているようだ。
あんなにやわらかに笑う子が、こんな過酷な幼年期を過ごしていたなんて…
と、かなり目から鱗デス。

すいか DVD-BOX (4枚組)
すいか DVD-BOX (4枚組)


SSTVの『ゴゴイチ』で毎週のように見ていた頃はスルーしてたのに
なぜかドラマ『すいか』で急に気になり出し、
この本が出版されたときは、正直、買おうか買うまいか迷う程度のファンに。
立ち読みしているうちにグングン引きこまれ、
結局、そのままレジに持っていきました。
出版直後に親戚スジからクレームがついて
4刷目からは、一部表記が変わっていたり、
削除されていたりする部分のある、曰くつきの一冊。
私が持っているのはオリジナル本。
というわけで、レアものですっ!
エッヘン!!
| book | 03:45 | comments(0) | trackbacks(1) |
モーツァルトからはじめませんか?
I LOVE モーツァルト
I LOVE モーツァルト
石田 衣良, 「熱狂の日」音楽祭

最近、クラシックブームだが、
自分はピアノ曲以外、あまり聞かない。
ただ、今年はモーツァルト生誕250周年ということで
ちょっと、そこいら辺にも手を出してみるかな?
と思っていたところ、書店でこの本に出くわす。
ナイスタイミング!
IWGPでも主人公のマコトがよくクラシックを聞いていたが、
そんな感覚でモーツァルトが楽しめてしまう一冊。
著者セレクションのCDも付録でついており(80分近くある)
ピアノ曲から歌劇まで、ひととおりモーツァルトが楽しめるようになっている。
著者ならではの文体は、クラシック初心者でも
飽きさせることのないスピード感で、
この一冊を読んだあとには、文中で紹介しているクラシックの名盤を
聞きたくなること必須。
文章と寄り添うように、CDがついているのも
なるほど納得!の一冊。
| book | 23:36 | comments(3) | trackbacks(2) |
この本でしばしガマンを・・・
そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド
そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド
豊崎 由美

忙しくて、遅々として更新されないこのブログ。
毎日、「今日は更新されているか?」と、覗いてくれている方には申し訳ない。
相変わらず、記事を書く時間がないので、
代わりにこちらの本を紹介することにした。
日本文学編96作品、世界文学編143作品、と
紹介されている冊数だけをとってもかなりのボリューム。
きちんとした<評論>でありながら、堅苦しくないのも魅力的。
ベストセラーなどの流行作品にとらわれず、
面白い文学を自分自身で発掘して書いている点も素晴らしい!
読書好きを気取っていても、大手出版社の思惑にまんまとはまってはいませんか?
目次を見て
「知っている本が一冊もない!」
と、驚くことがあるかもしれませんよ。
もっとも、このブックガイドを読んだら、
私の読書感想文など、もう読む必要性がなくなってしまう気もするのですが…。
| book | 22:46 | comments(0) | trackbacks(1) |
お料理本を買う前に
調理以前の料理の常識―基本の知識253
調理以前の料理の常識―基本の知識253
渡辺 香春子

義務でやる料理はキライだが、趣味でやる料理はスキ。
そんな人間にレシピは絶対手放せない。
ところがこのレシピというのが曲者で、
日常的な行為として料理をしない者にはかなり不親切。
この本はそうした不親切なところを見事にカバーしてくれる。
たとえば次のような質問にあなたは即答できますか?

塩少々とはどれくらいの量を表すか?
また、ひとつまみとの違いは?

正解は…
塩少々は親指と人差し指でつまんだ量、
ひとつまみは親指と人差し指と中指でつまんだ量。
もちろん、ひとつまみの方が量は多い。
味付けの場合には少々、塩の味を活かす場合にはひとつまみ、なんだそうだ。

以前、調理用スプーンの存在を知らない友だちがいて
大さじは大きなスプーンだと思いこんでいたのを笑ったことがあるが
私の料理の知識も50歩100歩かもしれぬ。
タイトルにもあるように、まさしく調理をはじめる前に
常識として知っておかねばならないことが
イラスト付きでわかりやすく説明されている。
中には「えっ!そんなこと知らないの?」という記述もあるにはあるが、
知らなかったことのほうがはるかに多く、大変、勉強になった。
料理初心者は、料理本を買う前に、まずこの本を買うことを強くオススメする。
| book | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
読むトーク?
雨上がり文庫
雨上がり文庫
雨上がり決死隊

普通、お笑いコンビが本を出す場合、
ネタを作っているほうが
一方的に書いていることが多い(爆笑問題など)のだが、
この本では、互いにコラムを数個づつ書きあって、
一人ではなく、あくまで二人(雨…)の本にしたのが最大の魅力。
それぞれの個性があからさまに出ていて、
笑いのセンスが一発でバレてしまうあたりはやや残酷かも。
宮迫 vs 宮迫の母による<W宮迫対談>は読み応えあり。
幸い文庫だし、これを読むためだけに買っても損はない。
解説を野田秀樹が書いているのも豪華!
この本にふさわしく<まともな解説>でないこと請け合い。
最初から最後まで「笑かしたるわッ!」という気迫が伝わってくる一冊。
| book | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
読むにはそれなりの覚悟が必要だ
マオ―誰も知らなかった毛沢東 上
マオ―誰も知らなかった毛沢東 上
ユン チアン, J・ハリデイ, 土屋 京子

マオ―誰も知らなかった毛沢東 下
マオ―誰も知らなかった毛沢東 下
ユン チアン, J・ハリデイ, 土屋 京子

昨年の11月、発売されると同時に購入するも
まったく時間がとれず、未だ手つかず、積読状態。
上巻562P、下巻557Pの超大作。
ユン・チアン、14年ぶりの新作ということで
面白いことはまず間違いないと思うのだが、
読む時間がとれない。
以前『ワイルド・スワン』が発売されたときは、上・下と一気に読み、
そのままパール・バックの『大地』まで手を伸ばした。
中国という国がグッと近づいた気がした。
ちょっとしたカタルシスも味わえた。
もし、今回この『マオ』上・下を読むとしたら、
やはり続けて、もう一度『ワイルド・スワン』『大地』と
続けて読みたいという野望がある。
同時に、そんな野望がある限り、
おそらくいつになっても読めないような気もするのだが。
いっそ、一週間くらい『マオ』休暇でも取りたいものである。

ワイルド・スワン〈上〉
ワイルド・スワン〈上〉
ユン チアン, Jung Chang, 土屋 京子

ワイルド・スワン〈下〉
ワイルド・スワン〈下〉
ユン チアン, Jung Chang, 土屋 京子

大地 (1)
大地 (1)
パール・バック, 小野寺 健 全4巻
| book | 00:03 | comments(3) | trackbacks(0) |
イイ役者になりました
アベちゃんの喜劇
アベちゃんの喜劇
阿部 寛

俗に言ってしまえば単なる芸能人のサクセス・ストーリー。
でも、イイ男が仇になってしまった阿部チャンが、
つかさんの『熱海殺人事件』で起死回生した瞬間に立ち会えた私にとって、
そのくだりを読むだけでも楽しめた。
人生、半分は努力。
半分は運や縁だなぁ…と。
| book | 03:33 | comments(0) | trackbacks(1) |
知っている私、知らない私
椅子がこわい―私の腰痛放浪記
椅子がこわい―私の腰痛放浪記
夏樹 静子

副題に<私の腰痛放浪記>とあるように、一冊まるごと著者の腰痛闘病記本。
彼女は1993年の1月から約3年に渡り、原因不明の激しい腰痛と闘った。
発病当初、彼女は精力的に、さまざまな整骨院や整形外科、大学病院などを回り、
積極的に治療を受け、回復に尽力した。
だが、検査のためと称して、何度レントゲンやMRIをとっても
一様に器質的疾患は見当たらない。
彼女は次第に腰痛に振り回されるようになり、
終いには自分は不治の病なのだ、とまで思うようになる。
激痛のため、外出をする気にもなれず、家に引篭もる毎日。
そんな絶望のドン底で、生きていく希望を見失った彼女は
ある時、ひとりの心療内科医とめぐり会う。
それが平木英人医師であった。
平木医師の診断は彼女の腰痛は心因性のものであるということ。
つまり彼女の病名は心身症であった。
だが、彼女は頑としてその事実を受け入れようとはしない。

前半2/3は著者の腰痛をめぐる、さまざまな病院&療法探訪記、
後半1/3は著者vs平木医師との病名をめぐる討論記、ともいえる。
彼女に自分が心身症であると認めさせることはとても困難なことだった。
なぜなら意識レベルでの彼女は、
少しも書くことにストレスを覚えていなかったのだから。
しかし、潜在意識下の出光静子(著者の本名)は
もはや、夏樹静子を支えることが困難になり悲鳴をあげていた。
その悲鳴が腰痛という形をとって表に出てきたのである。
平木医師の根気強い治療のお陰で、著者は除々に
自身が心身症であることを認めていく。
そして、わずか3ヶ月で治癒に至ったのである。

著者が発病した頃、まだ心身症という言葉は、
それ自体が耳慣れない、むしろ少し差別的な匂いを持った言葉であった。
しかし、この本が発表された1997年頃から、
心の病は少しづつ世間に浸透していった。
この分野のことを扱ったドラマが作られだしたのもこの頃だ。
室井滋が主演した『心療内科医・涼子』という連続ドラマが、
ちょうど'97年によみうりテレビで制作されている。
この本は闘病記としてはもちろんのこと、
精神疾病関連の本としても読むことが出来る。
私にはむしろそちらの方が興味深かった。
人には自分の知らないところ(潜在意識下)に、
別の自分が潜んでいることがある。
そして、時としてそれが、
意識レベルの自分を支配してしまうこともありうるのだ。
どうにもならない袋小路に追い詰められたときの
心の持ちよう、自身の在り方・・・治療の中で平木医師は何度もそれを著者に説く。
この説法は、心身症でなくとも、日々の生活の上で
気持ちの置き所が心もとないとき、ひとつの教えとなってくれるだろう。
また、普通に生きていることの貴さを私に教えてくれた。
最近、鬱病をはじめとするさまざまな精神疾患が
社会現象のひとつとしてとりあげられているが
そうした病は必ずしも特別な人のものではないことを
この著書を通して知ってもらいたいと思う。
それは他人が掘った落とし穴に誤って落ちてしまうようなものなのだ。
明日、あなたが落ちないとも限らない。
もしも、そこに落ちてしまったら、また、落ちそうな状況におかれたら・・・
そんなときの対処方としてもこの本は役立つような気がする。
| book | 01:41 | comments(5) | trackbacks(1) |